企業理念・ビジョン
はじめに
当社はこれまで、厳しい競争環境に打ち勝つための活力とすべく2001年に「Soma Kyoka ビジョン21」、2009年には「Soma Kyoka ビジョン2020」を策定し事業継続してきた。その結果、社員一人ひとりが同じ目標に向かい業務遂行することで、東日本大震災からの早期復旧や様々な課題を乗り越えることができた。
一方、当社を取り巻く経営環境は、第5次エネルギー基本計画により「再生可能エネル ギーの主力電源化」や「非効率石炭火力のフェードアウト」等が示され地球環境問題への 意識の高まりから、石炭火力に対する風当たりが一層強まっている。更には電力小売全面 自由化に伴う競争環境の激化等、経営環境の変化が取り巻いており、新たな取り組みを 展開する必要がある。
こうしたなか、これからも安定した事業を継続するための新たな経営目標を設定す る時期にきたが、検討にあたっては原点への立ち返りを意識しゼロベースで進めてきた。今後の目標には、当社は石炭火力で「安価な電気」という大きなメリットと、25年間で培ってきた石炭火力運営のノウハウを活かしながら「安定供給」という使命を果たし、「信頼」され選択され続けること、更に将来の展望として、風当たりが強まるなかにおいても当社の強みを活かし、ネクストステージは「石炭火力」を軸に「希望」をもって「挑戦」し続けることとする。
よって、これらの目標を実現するため、「信頼×希望×挑戦」をビジョンのテーマに掲げ、全社一丸となって前進していく。
企業理念
地域社会と地球環境との調和を図り
安定した電気をより安く提供し続ける
当社の最大の使命は、お客様である株主と売電先へ安定した電気をより安く提供し続けることである。
それを達成することで企業価値を高め、同時に地球環境との調和を図り、地域社会の一員として明るい未来に貢献する。
ビジョンテーマ
「 信 頼 」 × 「 希 望 」 × 「 挑 戦 」
お客様(株主・売電先)および地域社会に対し、これまで築き上げてきた、当社事業活動における「信頼」を維持しつつ、将来への「希望」をもって、新たな課題へ「挑戦」し続け、相馬共火の企業価値を向上させることを目指す。
当社を取り巻く事業環境は非常に厳しい状況だが、「信頼」「希望」「挑戦」という三つの意思により社員の行動力を生み出し、今後も事業継続する企業へと成長していくという思いを込めた。
長期目標
2030年以降ネクストステージへ立つ
企業理念に掲げる「安定した電気をより安く提供し続ける」ためには、既設設備の効率を維持し運転を継続する必要がある。
しかしながら、2030年には35年を超えた運用となる。
このような背景を踏まえると、2030年以降にはネクストステージへの戦略を実行し、新たな事業環境に適合できる事業構造に転換することを長期目標として掲げる。
2030年の当社のありたい姿
選択され続ける石炭火力
2030年以降の目標として掲げるネクストステージへ立つためには、本ビジョンの目標年度である2030年時に「選択され続ける石炭火力」にならなければならない。
そのためには、当社の強みである「石炭火力運営のノウハウ」や「石炭火力のインフラ」等を最大限に活かしつつ、新技術導入や地球環境問題への積極的な取り組みと、構内企業を含めた「チーム相馬共火」として一体感を醸成し、これからも「安定供給」や「経済性」に優れた発電所として事業継続することを2030年の当社のありたい姿に掲げる。
経営指針
Ⅰ.安全の確立と企業倫理・法令遵守の徹底
安全・企業倫理・法令遵守は事業運営の土台です。これらをあらゆる場面で徹底し、高い倫理観に基づいた事業運営を展開していきます。
Ⅱ.安定供給とトップレベルのコスト競争力
私たちの最大の使命は「安定した電気をより安く提供し続ける」ことです。これまで培ってきた技術力やノウハウを最大限に活かし、お客様(株主・売電先)のニーズに応えられる石炭火力発電所を目指します。
Ⅲ.社員の技術力向上と組織の活性化
企業の発展には社員の活力が不可欠です。社員の「個のちから」と部所・グループ間連携による「チーム力」の相乗効果により活力にあふれる企業風土を醸成します。
Ⅳ.地域社会と地球環境との調和
当社の事業運営の根幹は地域との信頼関係にあります。これからも地域社会の一員として、能動的な地域貢献や地球環境問題への取組みを推進していきます。